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評価:
荻上直子,群ようこ
バップ
¥ 4,032
(2006-09-27)
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2007/3/1@目黒シネマ
2005年夏、フィンランドに旅行した。
そこで見てきたヘルシンキの街が、映画の中に。おおっ!おおっ!と指を指して叫びたくなるほど。市場や港、書店の中のカフェ、かもめ食堂の外から睨んでたおばさんと4人で座っているカフェ、ごはん食べたとこ!そんなことが嬉しかった映画。
フィンランドのアラビア・イッタラ・マリメッコ、その他の雑貨や家具なども、とてもいい。あんなに食器を集められたら、どんなにか幸せでしょう、と思う。あと、フィンランドはコーヒーの消費が世界一、と旅行に行ったときに聞いて半信半疑だったのだけど、映画の中で頻繁にコーヒーを飲むシーンがでてくるので、かなり納得。
「過去のない男」のマルック・ベルトラが出てきたときは、キターッ!という感じで喜んでしまった。そして、2度目に現れたときはすぐに気づいて一人笑ってしまった。なんか、そういう細かな小技っていうか、細かいところまで心が届いているという感じ。コーヒーを入れるおまじないは、幻のコーヒーの名前から取って作った映画での造語だってパンフに書いてあった。すごく気になる、幻のコーヒー。(だって、フンなんでしょう?)
おにぎり、っていうか、おむすびが食べたくなる。ホントそれは前評判どおりで笑ってしまった。あと、フィンランドの人はザリガニを食べる(普通にスーパーに売ってる)ので、そういう話も盛り込まれてたりとか、ホント細かいなぁ。お店に人が入り始めたのは、シナモンロールを作ってからかな、って思う。なんか、シナモンの香りが映画から香ってきそうな気分になったもの。
「一生懸命やってれば伝わる」っていうのと、さちえさん(小林聡美)のように、もう少し落ち着いて周りを見れたら良いな、と思った。わたしは、どちらかというと、みどりさん(片桐はいり)タイプか、と思ってしまったもの。
みどりさんとの出会いや、プチ・ムーミン情報とか笑えたなぁ。コーヒーを飲んでるカップが、アラビアのムーミンのマグカップなんだよね。さちえさんは、イッタラのお湯のみみたいなサイズのやつ。あれもかわいい。
心が温かくなるできごとがたくさん詰まってて、前を向いて生きていて、ホントすごく良かった。と思うのだけど、まさこさん(もたいまさこ)の「荷物が届かないんです」という世界が理解できず。特に見つかった荷物。ファンタジーぽい?あと、なぜかフィンランドに集まった妙齢の女性3人、というのも疑問のまま。そのため、☆を1つ減らした。